世界に発信できる脊椎外科チームを、君と共に!

脊椎外科は、骨や関節、筋肉だけではなく神経も扱う外科です。そのため、その診断が非常に重要となり、手術もかなり繊細さを要求される場面が多い分野です。 診断のためには、慎重な問診と神経学的な診察や神経根ブロックなどの手技を駆使して行います。診断をしたら、まずは保存療法をしっかりと行い、それでも症状の改善が乏しい場合にはいよいよ手術を行います。治療がうまくいくと、歩けなかった患者さんが歩いて退院されたり、箸が持てなかった患者さんが箸で食事ができたり、ドラマチックな変化を見ることができ、とてもやりがいを感じられる分野です。 当科では高相の専門である脊柱側弯症※から、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などの一般的な頸椎から腰椎まで幅広い脊椎疾患に対応できる医師がそろっています。 最近ではナビゲーションシステムを用いた側弯症手術、脊椎固定術、MIS(Minmum invasive surgery)などの手術を積極的に取り入れて手術を行っており、臨床研究にも力を入れて、世界に発信できるチーム作りに力を入れています。 高齢化社会に伴い、脊椎疾患も増加傾向にあり、需要は必然的に高まっています。 ぜひ私たちと一緒に世界に発信できる脊椎外科チームを目指しましょう!

※側弯症を伴うことが多いDuchenne型筋ジストロフィーの厚生労働省の班研究にも参加しています

安全性を第一に考えて行われる脊柱側弯症手術

脊柱側弯症は発生率1%ほどの比較的まれな疾患ですが、思春期に発症すること多く、進行すると、脊柱変形に伴い外観上の変形だけではなく、呼吸器などの内蔵器合併症も問題になることがある疾患です。
当院では、側彎症の中でも最も多い特発性側弯症のほか、比較的まれな症候性側症の治療にも取り組んでいます。当科の特徴として、ナビゲーションシステムと神経刺激装置を用いて安全な手術を心がけていることが挙げられます。

ナビゲーションシステムとは、術前に取り込んだ画像データから術中にスクリューの入れる方向や、深さをリアルタイムでモニターで見ながら刺入するシステムです。
神経刺激装置とは、術中に神経に電気を流して、スクリューの刺入や矯正操作によって神経が麻痺を起していないかを確認する装置です。 これらの装置を用いることでスクリューの刺入をより安全に行うことが可能です。

腰部脊柱管狭窄症、増加中!

立っていたり、歩いていると腰痛や下肢の痛み、しびれが出現し、座って休むと症状が改善して再び歩けるようになる(間欠性跛行)を特徴とする病気です。高齢化社会に伴い、また、MRI などの画像診断技術の向上に伴い、患者様は増えています。ただし、似たような症状で血管の病気(閉塞性動脈硬化症)などが隠れていることもあり、まずは診断が重要です。生活改善や、内服、ブロック注射などの保存療法でも症状の改善が乏しい場合には、手術療法を行います。手術方法は、椎弓還納式脊柱管拡大術、椎弓形成術などが主に行われております。腰椎の靭帯、骨(椎弓や棘突起)、関節を温存する手術方法を選択しています。病気の状態により、適切な方法を選んで行っています。

低侵襲手術MIS(Minimum invasive surgery)の導入

腰椎の並びがずれてしまい、脊柱管が狭くなることで、腰痛や下肢の痛みやしびれが出る腰椎すべり症や、交通事故や転落外傷などの大きなエネルギーが背骨にかかっておこる脊椎破裂骨折に対しては、一般的に脊椎の固定術が行われます。当院では、症例を選び、低侵襲手術での固定術:MIS(Minimum Invasive Surgery)を行っております。MIS とは、大きな傷で広範囲に筋肉をはがすことなく、小さな皮膚切開でスクリューやロッドを設置すること手術です。

手術のタイミングが大切な頸椎症性脊髄症

首の中枢神経である頸髄が圧迫されて手指の動きが悪くなったり、足がつっぱって歩きづらくなってしまう病気です。軽傷の場合は、頸椎カラーなどの保存療法で経過観察が可能ですが、進行性である場合には適切な時期に手術が必要になります。手術方法としては、棘突起縦割式脊柱管拡大術と片開き式脊柱管拡大術を行っています。病気の状態に合わせて選択して行っています。

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