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人工膝関節手術支援ロボットを導入しました


この度、北里大学病院整形外科では、人工膝関節手術支援ロボット「ROSA(ロザ)® Knee System」を導入しました。2021年12月6日より臨床使用を開始します。人工膝関節置換術は、変形性膝関節症や関節リウマチによって膝に強い痛みや変形がある際に行う手術です。全国で年間10万件以上行われており、当院でも年間100件以上施行しております。人工膝関節置換術では、手術後に痛みがなく動かしやすい膝にするため、また人工関節を長持ちさせるために、1mm、1°単位での正確な手術が求められます。しかし、従来の手術ではそれを術者の経験と感覚に頼って調整するしかありませんでした。
今回導入した手術支援ロボットROSAでは、ロボットアームが手術計画に沿って骨切りガイドを適切な位置に誘導し、正確な手術を支援してくれます。また、手術中に膝関節のバランスを0.5mm、0.5°単位で表示することができます。そのため術者の熟練度に関わらず、安定して良好な手術が行えます。従来よりも精度が高い手術により、患者さんの満足度の向上や再手術のリスクの低下が期待できます。今まで手術を迷っていた患者さんが手術に興味を持たれ、手術を受けようと一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。
ROSAの導入にあたり、髙相主任教授、井上診療教授をはじめ整形外科の先生方、ならびに病院事務などの関係者の方々から多大なお力添えを頂きました。この場をお借りして深謝いたします。
今後とも北里大学整形外科をよろしくお願い申し上げます。